動物王国のオリジナルバンドの紹介です


by nagagutubanndo
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

音はすごい

 街中を歩いていると、少し遠くのほうから賑やかな音楽が聞こえてきた。
 なんだろうと思い背伸びをしてその方角を見ると、案外その場所は近い。祭囃子のような雰囲気にも聞き取れる。
 ナビ役の妻に先導してもらいその場所に着くと、大きなデパートが正面に建っていた。
 音源は小さなスピーカーが二個、小柄な三人の男を挟んで控えめにたっていた。そしてその足元には民族飾りのようなモノが並べられていて、どうやら販売をしているらしい。
 祭囃子と勘違いしたのは、向かって左側の男が小さな縦笛(名称不明)を吹いていて時折パーカッションをこなしているせいだと判明した。リズムが小刻みでいい。
 残りの二人の男はギターらしきモノを持ち不思議な音色を出している。聞いているとまるでアンデスの麓にいるような気分になる。行ったことはないけどね。
 演奏している男たちは明らかに日本人ではないのだが、かといってどこの国の人たちかは皆目見当もつかない。なんとなくアンデスの人たちだといいなと思う。
 三人はたまに軽くステップを踏みつつ演奏している。
 いい曲だなぁと思って離れたところで聞いていたが道行く人々は立ち止まろうともしない。スーツを着たサラリーマンのおとっつあん達は下向いて歩いているし、きれーな格好をしたオネーサン達は自分達の会話に忙しいいのか気がついていないようだ。人間の耳は必要以上な情報が入ると聞こえなくなってしまう、というような事をどこかで聞いたことを思い出し、これがそうなのだろうかと想像した。
 三人の男に接近して聞いてみた。
 やっぱりギターらしき楽器を弾いている男の手の動きは意味不明で、指先は滅多やたらと早い。魂がこもっているなぁと思いながら聞いていた。これは岡田のエリさんに連絡してアンデスの曲を作ってもらおうと考えていたのだが、はたしてアンデスが正解かどうかもわからない。それ以前にどうやって目の前の曲を説明するべきかその方法もわからない。
 困ったなぁと腕組みをして考えていたら、三人組の演奏は一段と熱が入ってきたようだ。
 一生懸命演奏してくれても商品は買えないんだよと心の中でぶつぶつ弁解をして後ろを振り返ると、二十人ぐらいの人たちが立ち止まって聴いていた。人数はまだまだ増えそうな勢いである。
 なんだか援軍を得た気分になりとてもうれしかったが、この場に長居をしすぎたようである。
 ナビ役の妻の姿がない。方向音痴の人間としてはこの行為が一番こたえる。 
 
                                                   あきや
[PR]
by nagagutubanndo | 2005-02-23 00:59